B4 Training

約9分で読めます

Part 0:超基礎演習

課題 1:SSH 接続

リモートサーバへの SSH 接続を行い、公開鍵認証によるセキュアなアクセスを設定します。 また、SSH 接続のログを解析し、接続の成功・失敗を確認することで、Linux におけるデバッグの基礎を学びます。

目的: SSH を用いたリモートサーバへの安全な接続方法の習得

手順:

  1. リモートサーバ(例:192.168.20.54/24)へ SSH 接続
Regulus (192.168.20.54)
ssh admin@192.168.20.54
Sirius (192.168.20.55)
ssh admin@192.168.20.55
Vega (192.168.20.56)
ssh admin@192.168.20.56
Altair (192.168.20.57)
ssh admin@192.168.20.57
Spica (192.168.20.58)
ssh admin@192.168.20.58
Antares (192.168.20.59)
ssh admin@192.168.20.59
  1. 公開鍵・秘密鍵ペアの生成と設定

    • ssh-keygenを使用
    ssh-keygen -t ed25519  -f ~/.ssh/key_name -N ""
    
    • 公開鍵をサーバの~/.ssh/authorized_keysに追加
    ssh-copy-id -i ~/.ssh/key_name.pub admin@{ip}
    
  2. ~/.ssh/configの設定

    Host Regulus
      HostName 192.168.20.54
      User admin
      IdentityFile ~/.ssh/key_name
    
  3. 多段 SSH の設定(ProxyJump の設定)

    ssh -J admin@{ip} admin@{ip}
    
  4. 接続テストとログの確認

    • /var/log/auth.logで SSH 接続ログを確認
    • 成功 OR 失敗をレポートに記録
      • 失敗の場合は原因と解決策をまとめる

レポート要件:

  • 実施手順と結果のスクリーンショット
  • エラーが発生した場合の対処方法
  • ログファイルの解析結果

課題 2:基礎知識調査

システム管理やネットワークに関する重要な基礎概念について調査・学習を行います。仮想化技術、ネットワーク技術、コンテナ技術など、IT インフラの根幹となる技術について理解を深めます。

必須調査項目:

  1. 仮想化技術とコンテナ技術

    • Docker と VM について,それぞれの比較
    • ソフトウェアと層のリンク付(図を作りなさい)
    • 使用事例と適用場面
  2. ネットワーク基礎用語

    • グローバル IP/プライベート IP
    • アドレス:ネットワーク部とホスト部
    • クラスレス,クラスフル
    • クラス A,B,C
    • DNS の仕組みと役割
    • DHCP/DNS サーバの連携
    • VLAN:Port,Tag
    • OSI  参照モデル
    • Layer の話
    • NAT/NAPT
    • 参考 1
    • 参考 2

レポート形式:

  • LaTeX 使用(必須)
  • 1 項目を選択して詳細レポート作成
  • 図表を効果的に使用
  • ページ数:1 枚
  • ファイル名:0_氏名.pdf
  • 提出期限:5 月 8 日 12:00W

Part I:ネットワーク構築演習

課題 1:仮想ネットワーク構築

KVM を用いて複数の仮想マシンからなるネットワークを構築し、基本的なネットワーク通信の確認と分析を行います。実践的なネットワーク管理スキルを習得します。

環境構築:

  • Proxmox GUI を使用して 4 台の仮想マシン(Vm0-Vm3)をクローン image.png

割り当てられた VM の ID を+ 1 した ID を設定してください.(例:はじめに 610 が割り当てられたら 601,602…)

実施項目:

  1. ネットワーク疎通確認

    • VM 間のpingテスト
    ping 192.168.20.202
    
    • 外部ネットワークとの通信確認
    ping 8.8.8.8
    
    • tracerouteによる経路確認
    traceroute 8.8.8.8
    

確認項目:

  • 統一アカウントでのログイン
  • パスワード同期の確認
  • ホスト情報の共有状態

課題 3:LDAP/SSSD 構築

より高度なディレクトリサービスである LDAP と SSSD を用いて、セキュアなユーザ認証システムを構築します。現代的な認証基盤の実装について学びます。

LDAP 設定:

  1. OpenLDAP サーバの構築
    • スキーマ設定
    • SSL/TLS 証明書の生成と設定

SSSD 設定:

  1. クライアント側 SSSD 設定
    • LDAP 認証の設定
    • SSL/TLS 接続の確認
    • NSS/PAM 設定

動作確認:

  • ユーザ認証のテスト
  • セキュアな通信の確認
  • アカウント情報の同期確認

Part II:分散システム構築

課題 1:NFS サーバ構築

分散ファイルシステムの基本である NFS を構築し、複数のサーバ間でファイルシステムを共有する環境を実現します。分散ストレージの基礎を学びます。

設定内容:

  • 各 VM で以下のディレクトリを export:
    • Vm0: /home
    • Vm1: /usr
    • Vm2: /work0
    • Vm3: /work1

実施項目:

  1. NFS サーバ設定

    • exportfs の設定
    • アクセス権限の設定
  2. クライアント設定

    • マウントポイントの作成
    • 自動マウントの設定

課題 2:MPI 環境構築

並列計算の基盤となる MPI 環境を構築し、実際の並列プログラムの実行と性能評価を行います。高性能計算環境の基礎を学びます。

環境構築:

  1. MPI のインストール
    • OpenMPI または MPICH 選択
    • コンパイラの設定

動作確認:

  1. サンプルプログラムの実行
    • Hello World プログラム
    • 並列計算プログラム

検証項目:

  • プロセス間通信の確認
  • 実行ログの解析
  • 性能評価の実施

課題 3:Slurm クラスタ構築

分散システムの管理とジョブスケジューリングを行うためのジョブスケジューラである Slurm を用いて、クラスタ環境を構築します。ジョブスケジューリングの基礎を学びます。

環境構築:

  1. クラスタノードの準備

    • マスタノードとワーカーノードの設定
    • ネットワーク設定
  2. Slurm のインストール

    • ソースコードからのインストール

課題 4:グラファナ

グラファナを用いて、分散システムの構成を可視化します。システムアーキテクチャの理解を深めます。

実施項目:

軍 A 担当分野
山本 VM・システムソフトウェア
谷口 ALL (AI を除く)
AI・歯・スケジューリング
吉田 高速化 2・CB2・スケジューリング
野口 AI・CB1・スケジューリング
下内 高速化 1
AI

軍 B 担当分野
松本 CB・VM
東郷 高速化
長田 高速化
河原 AI
石森 AI 以外
高橋 頑張る
頑張る

B4 担当分野
高速化
高速化
CB・スケジューリング
AI
AI
VM